column

2018.10.25

ランサムウェアの危険性とその対策方法

知らないメールのファイルやURLは要注意!ランサムウェアとは?

ランサムウェアウイルスとは、別名「身代金型ウイルス」と呼ばれるコンピュータウイルスの一種です。感染経路には、電子メール内のウイルスが添付されているファイルやURLをクリックしてしまう、不正に改ざんされたサイトにアクセスしてしまうなどがあります。もし、このウイルスに感染してしまうと、パソコンやスマートフォン、サーバなどに保管されているファイルを勝手に暗号化し、使用不能にしたうえで、画面上に「もとに戻すためにお金を支払え」と脅す画面が表示されます。 身代金の支払い方法は電子マネーやビットコインでの支払いを要求してくる場合が多く、お金を支払えば元に戻ると考えて支払ってしまう方もいますが、実際に元に戻してくれる保証はないので、支払うことはおすすめできません。

次々と感染!ランサムウェアの恐ろしい特徴

このウイルスの恐ろしいところは、「自己増殖能力」を持っているという点です。 社内の一つのパソコンが感染した場合、高い確率で同じネットワークに接続している他のパソコン、サーバなどに感染が拡大します。 社内のデータを集約したサーバに感染が広がり、大きな損害を受けたケースも多くあります。 ランサムウェアは、もともとはロシアやヨーロッパなどの海外での被害が目立っていましたが、2015年に入ってからは日本での被害が拡大しており、2016年の国内被害件数は前年比で3.5倍にもなりました。 また、2020年の東京オリンピックに向けて、日本を標的にしたサイバー攻撃が増えていくと言われており、ランサムウェアによる被害も増大していくことが予想されます。

「対策ソフトがあるから大丈夫」…本当に防げるのか?

「アンチウイルスソフトを導入しているから大丈夫」という声も聞かれますが、実際にアンチウイルスソフトが導入されているパソコンから、ランサムウェアウイルスに感染した事例も多く報告されており、従来の対策だけでは感染を防ぐことは難しくなっています。ですので、悪質な電子メールや不正に改ざんされたサイトなどが社内に入ってこないような仕組み作りが必須となります。 会社の個人情報やお取引先の情報など、守るべき情報資産を抱えている企業様は、一度セキュリティ体制を見直すことを強くお勧め致します。